【2018】米国MBAにおける日本人

ブログを始めたきっかけは、米国MBAの中でも、女性MBAの就職活動や起業をテーマにブログに書いている人が近年いないなと思ったことでした。なので今後は、これからMBAや海外での勤務・起業などをめざす日本人女性向けに、参考になる情報を発信していけたらいいなと思っています。

さて、米国MBAに留学に来ている日本人、それも女性によるブログが少ないのは考えてみれば当然のことで、(1)そもそも米国MBAに来る日本人が減っている(US MBAが日本人が受かりにくくなっている)ことに加え、(2)特に私費の人にとって日本人枠が狭き門になりつつある、というのが背景として挙げられます。

 

米国MBAにおける日本人の減少傾向

もう少し詳しく説明すると、米国MBAの各校の傾向として、MBAのアプリケーションプロセスにおいて「US Citizenの学生を優先して採用する」という傾向が以前よりも強まってきていることに加え(恐らくトランプ政権以降)、特に最近はこれに加え、各校で「日本人枠」というものがなくなってきており、US Citizenではない留学生は、「インターナショナル枠」で他国からくる留学生と同じ土俵で競うことが強いられます。

とはいえ、米国MBAの傾向としては、中国人は非常に重視しているらしく(卒業後も米国に残る割合が高く、経済的にもベネフィットが大きいと見なされている模様)、コーネルMBA(2年制)では中国人比率が20%近い状況です。コーネル大学としても北京大学と近年提携を結んでいるなど、中国を重視している姿勢が伺えます。また、インド人も人数としては多いです。その他、韓国人・台湾人・日本人などが、「その他のインターナショナル枠」として一括りにされ、各国から毎年若干名の採用とされている印象があります。

※WhartonとかKelloggのように、日本人が毎年10名以上入学しているような学校は、事情が異なるかもしれません。他校の事情について存じ上げないため、ご了承ください。

 

米国MBA受験時の留意点

今後受験を検討される方のためにもう少し補足しておきます。少し前にLBSの人のブログで、S16と呼ばれる米国MBA(Haas/UCLA/Yale/Tuck/NYU/Duke/Darden/Cornell/Ross)では、「複数校合格しているトップスクール合格者が合格辞退しているがために日本人の人数が減っている」という記述を見つけたのですが、これについては大きなミスリーディングです。たとえばコーネルの場合は、辞退者を見込んだ上でもなお、Class of 2020では日本人が若干名しか合格していないのが現状です(入学者は1名)。その理由・背景なども色々あるのですが、ここでは割愛します。

ここでお伝えしたい趣旨は、S16であっても実際は結構難関なんだよと、LBSの人に対抗したいといった意図ではなく、「米国MBAで日本人(特に私費生)が受かりにくくなっているという最近の状況を理解した上で、適切な対策をして欲しい」ということです。2~3年前の情報は、すでに古い情報になっている可能性があります。私自身、時間をかけてじっくりMBA受験に取り組んだタイプではないため、あまり偉そうなことは言えないのですが、たとえば、各校での受かりやすいプロフィールなどは学校の特徴によって大きく異なるように思います。

また、出願ラウンドも重要です。一般論で言えば、早く出願するのが良いということになりますが、実際には、こればかりは運や縁に左右されるものであり、自分の努力だけではコントロールできません。1stや2ndラウンドで合格していた人が辞退し、先のラウンドでは合格に至らなかったレベルの人が、後のラウンドで枠が空いて合格に至る可能性もあります。ですので、結論としては、まっとうなアドバイスにはなっておらず恐縮ではあるのですが、今後米国MBAを受験される方は、「絶対に●●学校」のようなこだわりを捨て、できる限り複数校に出願することがおすすめです。

 

コーネルMBAの場合

コーネルMBAの場合は、出願者のバックグラウンドで言うと、コーネル大学が得意とするホテルマネジメントやヘルスケア、リアルエステート等の業界出身者などは、多少スコアビハインドがあっても合格できる可能性があるように思います。(もちろん、そうした業界出身でない人も沢山合格しています。)コーネルテックの場合は、テック業界出身者のほか、起業経験のある人が有利になっている印象を受けます。ただ、一概には言えません。

※こうした情報は、学校の校風・特徴によるものだけでなく、年によっても方針が変わる可能性があるため、さらに注意が必要です。

入学後のことも追記しておくと、日本人の少ない環境で学べることは本当にメリットが大きいです。日本人同士の余計な上下関係や気遣いなど必要なく、米国生活に思いきり浸かることができます。特に、日本人にありがちな「英語でのコミュニケーションスキルを高め、グローバルな仕事をしてみたい」のような理由でMBAを志望される方には、特に本気でおすすめしたい環境です。

人によっては、「授業で分からないことなど、日本で聞きたいことがある時のために、日本人の多い学校の方がいい」という人もいるようですが、この点については、個人的には全く苦労したことがありません。というのも、MBAの授業で学ぶレベルの内容って、たとえばファイナンスで意味が分からない用語とか出てきても、その場で調べれば一瞬で日本語の解説を入手できます。

また、コーネルMBAのように、近年日本人が少ない学校だと、日本に帰国後のネットワークが不利ではないかと懸念される方もいるようですが、その点は全く心配ないと感じています。というのも、「日本人が少ない」という現象は本当にここ数年のことで、十年前~数十年前に遡ると、本当に数多くの日本人卒業生がいます。もちろん、ネットワークを活用できるかどうかは個人次第ですが、2018年時点で日本人の少ない学校だから日本での就職活動に不利とか、ネットワーキングに不利ということはあり得ないので大丈夫です。

MBA受験という文脈では、「出願当初にさほど志望度の高くなかったものの、実際にビジットしてみて志望度が上がり、最終的な進学校になる」というケースも多々あるようです。これから米国MBAを志望される方には、ぜひコーネルMBAも出願先に加えていただけると幸いです。

 

次回は、女性MBAのキャリアについて書いてみたいと思います。