就職先としてのスタートアップ

マンハッタンのUpper East Side で、いつも一人でいくカフェがある。

カフェのお姉さんは無愛想ながら、しょっちゅう足を運ぶ私のことを覚えてくれていて、スコーンやマフィンをサービスしてくれたりする。いつもこの場所で、ぼんやり過ごすことにひたすら専念し、ささやかな幸せを噛み締めている。

 

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学生の間では今、スタートアップにいくことが凄く流行っている。

コーネルテックのCSの学生と話していても、スタートアップで働くか、大企業であっても新規事業系の仕事をしたい人が凄く多い印象を受けている。先日、某社のシアトル本社でのインターンから帰ってきた学生と話していたら、少し前ならワークライフバランス重視のリテール部門が人気だったらしいけれど、今ではAlexaを扱う新規事業部門(ただし労働時間は長め)が人気とのことだった。とにかく新しいことに挑戦していきたい、そんな意気込みのある人が想像以上に多い気がする。

 

テック業界で働く上では、企業で働くにしろ、独立して働き続けるにしろ、技術を理解できて、企画やマーケティングができて、データ分析もできる。そんなスタートアップ環境で通用するジェネラリスト人材になることが、今の世の中では最低限必須とされている。その上で、何か武器となる専門性が必要で、それが人によってはFintechであったり、Health Techであったりする。

 

米国MBAに来ているアジア人(主にインド人・中国人)は、びっくりするくらいに母国市場への期待値が薄いのか、自分でビジネスを立ち上げるにしても、企業で働くにしろ、母国のマーケットを武器に戦おうとする人が少ない。まあ、インド人・中国人については留学生の人数も多いので、今更母国マーケットを扱うビジネスを始めても、遅すぎるということなのかもしれない。要は、みんなアメリカ人と同じ土俵で競いたがる。

 

今、一緒に暮らしているルームメイトはコーネルテックのCSの大学院生(インド人女子)で、学部ではUC Berkeleyでコンピューターサイエンスを学んでいたらしい。彼女の弟も、今StanfordでやはりCSを学んでいるらしく、インド人の間ではとにかくCSが流行っているとのことだった。こういう優秀な子たちが、将来を担っているんだなと、遠くから他人事のように眺めている感じ。彼らは卒業後に米国に残ることが前提なので、STEM Extensionのビザ目的で留学してきている面もあるものの、とにかくインド人のSTEM信仰は半端ないと感じている。

 

さて、こんな世の中ではあるものの、私はマイペースに自分のビジネスを成長させていくことに、これからは専念していこうと思う。私は日本人なので、マイペースに日本市場を扱うビジネスを今後もやっていきたい。

MBAは、何か専門性を身につけるには期間も短く中途半端な学位であるものの、CSの学生と一緒に学んだり、技術も多少は学べる・学ぶきっかけを得られるという意味で、そんなに悪くない選択肢だったなと今は感じている。

しかし新学期が始まり、想像以上に授業は楽しいものの負荷も大きくて、本気で勉強しようと思っているといつまで経っても予習も何も終わらない。もう少し、最近学んだことをまとめたいけれど、また次回に。。

 

 

 

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