中国企業から学ぶこと

米国にいて肌身に感じることの一つは、中国企業の勢い。今、米国で「アジア」というと、それは紛れもなく中国を指しているように思う。

先日、ベイエリアでスタートアップ関連のイベントに参加した時には、中国発のブロックチェーン企業や、AI関連企業の活躍を目の当たりにしてきた。中国本土からわざわざイベントのためにやってくる中国人が沢山いて、英語力にハンデがあっても何故か長時間、堂々としゃべり続けられる彼らのプレゼン力は凄いなと思ったし、本当に勢いがあった。(一方で、日本発スタートアップの活躍は一切見聞きしなかった)。

 

そして今日ふと目にした、Why Western Digital Firms Have Failed in ChinaというHBRの記事では、Google, Yahoo, eBay, Amazon, Groupon, そしてUberといった米系企業が、中国市場の進出にことごとく失敗してきた事例が紹介されている。特に最近の事例で面白いなと思ったのはUberの事例で、中国市場進出にあたり、散々事前準備に投資してきたにもかかわらず、結局中国の地場企業には勝てなかった、という話。こうしたグローバル事業系の話題になると、5年前や10年前なら日本の事例が紹介されていたのにな、と思いながら読んでいた。

 

本来は日本企業が地位を誇っていた自動車産業でさえ、Self-driving Car の話題になると、もはや日本企業の社名が挙がることはほとんどない。WSJの最近の記事、Late to the Driverless Revolutionでは、唯一、トヨタの社名について言及されているのだけど、ほんの数行。それも、最近になってやっとトヨタがシリコンバレーでのAI事業への投資について発表した(今まで決断を渋っていた)、という内容のみ。要は、日本企業って、本当に決断が遅すぎるし、事業展開のスピードが遅すぎるのだ。。

ちなみにこのWSJの記事では、自動車業界におけるAI事業でのビジョナリーとされる人たちがインタビューされているのだけど、ここでは日本人は登場していない。ヒュンダイに完全に先を越されてしまっている。日本企業は大丈夫なのだろうか。

 

日本人として、こうした状況は危機だなと思う一方、私個人はこれからもっと、時間をかけて中国企業について学んでいき、彼らから学んでいかなくてはと思っている。

たとえば、私が今注目している会社の一つが、PingWestという北京発の会社。サンフランシスコにもオフィスがあり、中国市場と米国市場のいわば橋渡し役として、コンテンツのローカライゼーションにとどまらず、幅広い事業展開を行っている。このPingWestという会社について、今個人的に非常に興味を持っていて、研究している。

日本人でも、個人事業主レベルから中小企業という規模感で同様の事業を営んでいる人を何人かは知っているけれど、ここまで大規模な事業展開に成功している事例はないように思う。

 

日本人として、米国にいながら日本市場への橋渡し役としての仕事がしたいと思っていたけれど、ここへきて、まず学ぶべきことは、「中国企業から学ぶこと」に尽きるような気がしているのだ。という訳で、中国企業について学んだことを、今後少しずつブログでも発信していきたいと思います。

 

An image by: hbr.org