米国MBAで身につく英語力

気が付けば9月末になり、5月から開始した留学生活も、もうすぐ折り返し地点となる。

留学生活での残りの期間において、優先順位を見直した結果、今から英語の勉強をやり直すことに決めた。ニューヨークで発音やアクセントを日本人向けに教えているプロの先生のもとへ通い、半年間くらいじっくり時間をかけて学び直そうと決めた。

私費留学生として米国に来ている立場で、追加で数十万円もかけて「英語」を学び直すということ自体、とても非効率的な決断であると思う。でも、どうしても米国にいる今のタイミングで、学び直したいと思った。

ブログ上で自分の英語力の低さを晒すのも恥ずかしいものの、留学前にも東京で発音の勉強に取り組んでいた時期があった。(それなのに、まだまだ勉強が必要だと思っているのが情けない。。)

 

英語の勉強に真面目に取り組もうと決めたきっかけは、起業して自分で全て事業をマネジメントする必要性に駆られたから、というのが大きかった。会社員時代のような、オフィスで一緒に働く外国人同僚とは異なり、リモートで海外企業と一緒にプロジェクトを動かすには、基本メールかスカイプ・Zoomなどでのオフラインでのやり取りが主になる。

顔の見えない相手から信頼を勝ち取るには、高いコミュニケーションスキルは最低限必須で、その一つが英語力だと考えていた。ファーストコンタクトの段階で多少なりとも信頼して貰えないと、お試しの仕事を任せてもらう機会にすら恵まれない。

 

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そもそも留学当初は、「英語力の向上」について、私はまったく目標として念頭に置いていなかった。というのも、東京に拠点を置き、多くの海外企業と仕事をする過程で、英語力はこの程度でも、仕事のスキルやコミュニケーションスキルなどでカバーすることで、十分海外企業を相手に仕事をするだけの実力があると、良い意味で自信を持てて割り切れていたからだった。

ところが、米国に来てから、スタートアップ関連のイベント等に参加する中で、数多くの「外国人」起業家の人たちの英語のスピーチなどを聴く機会がある中で、もっとDecentな英語力が必要だと思った。少なくとも、ジャパニーズ・イングリッシュで堂々と仕事をしているような経営者で、本当に現地企業と対等に、米国で成功しているような人など、まず見かけない。

英語があまり得意でなくても米国でのビジネスで成功しているような人は、大抵日本企業を相手に仕事をしていたりする。(寿司屋とかパティシエのような職人系の人は全く別で、ここでは考慮しないものとする。)

あるいは、駐在など会社員として大企業に勤務する場合はまた別である。会社名という信用力や肩書が、たとえば英語力が至らなくても大抵の場合カバーしてくれるためだ。仕事で多少失敗しても、会社名という傘があるなら安心だ。

 

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MBAへの志望理由として、特に日本人にありがちなものが、「グローバルな働き方をしたい」とか「英語を使って仕事ができるようになりたい」といったもの。しかし、このような方には(特に私費)、個人的には米国MBAはおすすめできないと思っている。理由は、コストが高すぎるから。

今まで海外経験があまりない方で、海外の人と一緒に仕事をするスキルを身につけたいという目的であれば(たとえば、多国籍な人たちとのグループワークでプロマネ力を身につけたい、みたいな目的)、米国の2年制MBAよりも、アジアや欧州の学校などでもっとコスパの良い学校が沢山あるように思う。
※ここで言うコスパというのは、あくまでも費用という意味。もちろん上記のようなスキルは米国でも身につきますが、米国MBAは授業料も生活費も高すぎるので。

※特定分野について深く学びたい人や、米国で就職したい人には、個人的には米国MBAはおすすめなのですが、それはまた別の議論とします。

 

会社員として、とりわけ日本国内において「グローバル人材」として働きたいのであれば、そこまで高い英語力は必須ではない。わざわざ米国に来る必要はないし、US MBAに来たとしても、普通に授業を受けたり学生生活をしているだけの1~2年という期間では、スピーキングとかライティングとかの英語力が激的に向上するわけではないです。

学校の勉強に真面目に取り組めば、リーディング力は多少は伸びるかもしれないし、リスニングも米国英語に慣れることはできるものの、所詮その程度だと思う。

私がかつて勤務していた日本企業では、今の私よりも遥かに英語力の低い方々が、「グローバル人材」としてグローバル事業部や海外顧客との窓口を担う職種に配属されていた。それが良いとか悪いとかを議論したいのではなく、日本で働く上では、高い英語力そのもの自体よりかは、社内で勝ち抜く政治力とか、英語力以外のスキルの方が評価される傾向にあるものだと、個人的には思っている。

なので、「将来、英語で仕事をしたい」とか「グローバルな部門で働きたい」と考える若い方へのアドバイスとしては、具体的にどのような働き方がしたいのか、どのレベルの英語力を目標とするのか、またそれに見合った適切な手段(学校選び・転職など)をしっかり考えることです。

 

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今は目標が明確になった分、何一つ迷いなく日々を過ごすことができて、楽しい。マンハッタンはとても涼しくて良い気候で、お気に入りのカフェで寛ぎながら勉強したり、休憩時間にブログを書いたり、している。

あと、海外就職で身につく英語力とか、海外就職のコツとかリスクの取り方についても、これからまとめていきたいと思う。

幸せな日々である。