MBAで学ぶデジタルマーケティング

デジタルマーケティングというと、MBAで学ぶイメージの科目とはかけ離れているかもしれない。けれど最近は、マーケティング出身の人がMBAをめざすケースも増えているらしいので、まとめてきます。

 

コーネルMBAが誇る看板教授の一人、Clarence Lee の授業を現在履修しています。NYCという立地を生かして、毎週ゲストスピーカーが来てくれ、米国のデジタルマーケティングの最先端の話を聴くことができるほか、希望者は授業外でもランチやディナー(教授が企画)に参加することができる。業界経験者にとっても本当に素晴らしい授業です。

ちなみにNYCは、デジタルマーケティング分野においては世界最先端の街。立地柄、ファッション・リテールといった分野が盛んなこともあり、デジタルマーケティングに関しては、シリコンバレーよりもNYCが最先端というのが通説。

 

今週は、McGarryBowen社のPat Lafferty氏 (コーネルMBA卒業生)がゲストスピーカーでした。学んだことを簡単に紹介しておきます。

PatrickLafferty

an image from adage.com


米国企業におけるCMOの存在

米国企業では、CMOの存在が大きいということ。CMOが交替すると、大企業でも一気に方針・戦略が変わる。CMOたった一人の存在によって、会社の方針が大きく変わることは日本企業ではあり得ないので、トップダウン型・個人の裁量の広い米国企業ならではだと思った。

知識としては知っていたつもりだったが、改めて業界の方から話を聴くと、新鮮だった。

 

大企業の広告代理店離れ

米国のデジタルマーケティング業界のトレンドの一つは、大企業の「広告代理店離れ」が進んでいること。たとえば、ユニリーバでは今年、インハウスのマーケティング部門の設立を決めている。背景としては、インハウスでマーケティング施策を実施する方が、ナレッジの蓄積につながるというのが大きい様子。

 

広告代理店とコンサルの垣根がなくなりつつある

もう一つ、近年のトレンドとして、広告代理店とコンサルティングファームの業務範囲に垣根がなくなってきているということ。これは、従来の「戦略コンサル」が斜陽産業となり、戦略だけでは勝ち残れなくなっいるというのが大きい。マッキンゼー、デロイトなどの大手ファームは、こぞって広告代理店を買収し、デジタル分野のリソースを拡張している。

一方、広告代理店側も、負けじと業務範囲を拡大している。近年の企業の広告代理店離れの影響を受け、かつてはコンサルティングファームのみが担っていた戦略部分の領域にも踏み込み、ワンストップでサービスを提供するようになってきている。

とはいえ、広告代理店もコンサルティングファームも、旬の過ぎたビジネスとみなされてしまうケースが多いのか、両者とも若手優秀層の採用には苦戦している様子。

 

こうした状況を受け、広告業界の新しいトレンドとしては、生き残りをかけて各社が新しい事業領域に挑戦していること。たとえば、VCとの協業がその一つ。McGarryBowen社のサンフランシスコ拠点では、「VCスペース」なるものを創っていて、社内でVCと協業できるように体制を整えている。

 

デジタルマーケティング分野は学びが多いので、気が向いたらまた記事にまとめます。