意思決定の訓練

今日、一つ大きな決断をした。

かつて大切にしていたものを、今はもう手放すと決めた。抽象的な表現になってしまうけれど、今はもう必要のないものに、執着しない。思いきって「手放す」決断をし、新しい価値観を取り入れていこうと決めた。

本当はすごく勇気の要ることだった。「外国人」である異国の地で、自分一人で交渉も何もかも責任をもってやり遂げ、意思を強く保ち続けるということが、心の中ではすごく怖かった。

けれど、今はもう怖くはない。誰かに批判されることや、かつて大切だと思っていた人から、軽く扱われてしまったり、低く評価されてしまったりすることも。そのような人間関係は、思い切って「手放す」決断を、今なら潔くすることができる。

これからは、勇気を出して一歩踏み出した、今までより強い自分で居続ける。

 

事業経営は、本当に決断の連続で、自分が強くないとやっていけない。女性経営者の先輩が、「やっぱり会社員の方が、楽なんだよね」とふとした瞬間に呟いていた時、深く納得してしまう瞬間があった。そう、会社員の方が、あらゆる意思決定について会社が最終的に責任を持ってくれるから、ずっと楽だと感じる。

(もちろん、会社員には苦労があると思うので、ここで会社勤めという働き方を批判するつもりではないです・・・)

 

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私にとって、過去に大きな決断をしたタイミングはいくつかあって、その一つは、海外で病気の治療を受けると決断することだった。

香港で働いていた時、大きな手術をすることを決断した。本当はずっと体調が悪くて、日本に帰って親元で治療を受けるのが一番安心だったのだけれど、私にとっては、海外で働くことがずっと夢だったから、どうしても日本に帰りたくなかった。

子どもの頃からの病気だったけれども、持病があるから、体に障がいがあるから、と言い訳にしてしまうのが嫌で、どうしても一人で海外で治療を受けようと意気地になって粘った。そんな私に、何も言わずにお金だけ支援してくれたのが両親だった。

 

今になって、親の偉大さを感じる。私が将来、親の立場になった時、同じ決断ができるだろうか。私が、もしあの時、海外で死んでしまっていたら、両親はどう感じていただろう。そして今頃、何をして生きていたのだろう。

そんなことを、ぼんやりと考えることがある。

まずは自分一人で、意思を強く持ち続けることは大切で、それでも常に周りからの支えがあること、本当は一人で生きている訳では全くないことを、心の片隅に置いておかなくてはいけない。