【2018】米国MBAで学ぶ理由(1)

先日の記事で書いた通り、私個人は、日本国内でのキャリアアップ目的「だけ」の人には、米国MBAはあまりお勧めできない選択肢だと思っている(特に私費の人へ)。理由は、日本国内でのキャリアアップだけを目的とするには、コストが高すぎるから。

米国MBAはどちらかというと、本気で勉強したい人、ハードスキルを身につけたい人向けのプログラム。あるいは、米国が最先端の特定の業界で、何かを学びたいという、そんな明確な目標を持った人向けのプログラムだと思う。

 

MBAを含む教育業界は今、大きな変革期を迎えていて、それはHBRのThe Future of MBA Education でも議論されている通り。「ネット上でも誰でも知識だけなら学べる」という時代だからこそ、米国トップスクール各校が時代のニーズに合わせて、新しいプログラムやコースを開設をしている。

上述の記事では、ミシガンロスやウォートンの事例と一緒にコーネルテックについても紹介されている。当ブログでは、コーネルMBAおよびコーネルテックの取り組み・最新のMBA事情について紹介していきたい。

 

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コーネルMBAの看板教授でもあるGuatam Ahuja (ストラテジーの教授) は、「コーネルテックでは、HBSの授業よりも高いレベルのストラテジーの授業を提供している。16か月間かけてMBAを学ぶHarvardの学生に負けないスキルを、12か月間で身につけられる環境を提供している自信がある。」と公言している。

USトップスクールで何十年も看板教授をやっている人の言葉は説得力あるなと思って納得したし、こんなに素晴らしい環境で学ぶことができて本当に良かったと、心から思った。

私はつい数か月前まで、ストラテジー論では基礎知識とされるDuPont Analysis のことすら知らなかった。分析のフレームワークを、ここまで深く学ぶことができるのは、MBAの大きなメリットだと思った。ストラテジーを学ぶことが、こんなに面白いとは知らなかった。

今この学校で学んでいるという選択、コーネルテックというUS MBAの中でも最先端のトップスクールで、学ぶことができて本当に良かったと思った。授業は本当に厳しくて、苦しいと思う時もあったけれど、ここへ来て、初めて自信を持ってもいいのかもしれないと、思った。

 

コーネルテックは、米国内では近年すごく知名度を上げていて、米国のテック業界・スタートアップ界隈では、著名な人たちが、「我々はコーネルテックを、NYCにあるMITと呼んでいる」と言っているほど。要は、東海岸のスタートアップ界隈を中心に、すごく注目度が上がっている。米国トップスクールでは、現在Tech MBAの導入を検討している学校がほかにも複数あるらしい。

 

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MBAの学生の就職先についても、この数年でトレンドが大きく変化しているように思う。USに来て特に感じることは、コンサルティングファームって本当に斜陽産業だということ。私は、コンサルティングファームへの転職など全く考えたことがなくて、コーネルテックに来ているクラスメイトの大半も、コンサルを第一志望にしている人はほぼいない。

コンサルティングファームの中でも、デジタル部門とかテクノロジー部門は、まだ良いのかもしれない(業界としての成長性といった意味で)。でも、MBA直後にコンサルティングに転職して、その先数年後の出口のことを考えると、やっぱり以前と比べるとスキルセット的な意味での価値は落ちているなと、色々な人から話を聞いて思う。なぜ今でもコンサル志望の人が一定数いるのかが、私にとっては謎で仕方ない。

(最近は日本国内のスタートアップや事業会社でも、コンサル出身の人が溢れるほど沢山いるので、今からそのようなキャリアを目指しても、昔ほどの価値がないという意味。コンサルの仕事が本当に好きでやっているという人は、それでいいと思うし、批判するつもりは特にない。)

 

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PythonやSQLのクラスでも、実際の実務でどのようにデータ分析に応用するか、という応用レベルまで短期間で学べるため、想像以上にTech MBAというプログラムはコスパが良かった。

プログラミングの知識だけなら、誰でも独学で学べるものだし、大学院で学ぶほどのものではないけれど、私のようにPython初学者で入学して、短期間で実務に応用できるレベルのスキルを身につけるには、やっぱり完全に独学では厳しかったと思う。

Courseraで無料で学べるじゃん、という人もいて実際にそれも事実なのだけど、とはいえCourseraのしかも上級者向けのコースを活用できようになるには、ある程度知識を身につけていないと無理な話。今の私なら基礎知識があるので、卒業後にふとMachine Learningについて詳しく学びたくなった時、最初からCourseraで学んで普通に理解できるだろうな、と思う。(やっとこのレベルですが。。)

※ちなみに、もともとエンジニアのバックグラウンドがある人は、PythonやSQLの基礎クラスはWaiveして、別の選択科目をとったりしています。たとえばMachine LearningとかOptimizationのような、技術的な知識を必要とする科目も人気です。私はそこまで余力がなく、技術面まで深く学べていませんが。

 

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授業はすごく厳しいですが、とても大きな充実感が得られます。「US MBAはコストが高いし、行く価値がない」という人もいるけれど、米国トップスクールでは、本気で学びたい人には本当に素晴らしい環境が整っています。

そもそも、US MBAを安易に批判する人は、US MBAに行きたくても受からなかった人や、MBAに行けるほどの英語力や学力などがなく、負け惜しみで言っているような人たちだと思う。なので、私は周りから何を言われようと気にしていない。これから受験される方には、周囲の批判などに惑わされず、ぜひUS MBAに挑戦してほしいと思います。

 

次回も引き続き、米国MBAで学ぶ理由シリーズを書いていきます。