MBAで学ぶベンチャーキャピタル

今回は「MBAで学ぶベンチャーキャピタル」についてご紹介します。最近、アプリカントの方から、ベンチャーキャピタル系の科目やMBAでの学びについてご質問を受ける機会が多々あります。

 

まず、大前提として「MBAでベンチャーキャピタルについて学びたい」という方の大半は、ベンチャーキャピタル関連の業務は未経験で、「スタートアップのエコシステムについて学びたい」という意識を持っている方が多いように思う。

中には、社費生の方で、卒業後に派遣元に戻ることが前提でありつつも、MBA在学中にスタートアップについて学びたい、という目的意識の方もいらっしゃる。

具体的には、MBAのスタートアップ系授業で、エンジニアとの共同プロジェクトを経験したり、あるいはベンチャーキャピタルという観点から、ファイナンスの知見をもってスタートアップのエコシステムについて理解できるようになりたい、といったモチベーションの方が増えてきているように思う。

 

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私個人は、こうした「スタートアップのエコシステムについて学びたい」というモチベーションから、VCに興味を持つ人にとって、MBAはとても素晴らしい環境だと思う。

たとえば、コーネルテックの授業では、Entrepreneurial Finance という授業が必修科目になっていて、ベンチャーキャピタル関連の基礎知識(たとえば、タームシートの条項など)を細かく学べる機会が整っている。

授業では、スタートアップの創業者という立場から、どのような意思決定をするのが最適か?といった視点を学ぶことができ、業界未経験の私にとっては大変勉強になった。

また、エレクティブのバリュエーションの授業でも、スタートアップ・テック企業(要は新興企業・産業)に特化して分析方法を学ぶことができたのは、面白かった。なぜスタートアップのバリュエーションにおいて、P/S Ratio を重視するのか?といった基本的なことから教えて貰えます。

あと、当ブログにはまとめていないものの、Andreessen Horowitz の方がゲストスピーカーとして授業に参加してくださったのは印象的で、感激だった。

※これらの授業は、コーネルテックだけでなく、コーネルの2-YEAR MBAでも開講されています。

※授業の教科書でもあり、参考になった本。

 

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一方で、「MBAでベンチャーキャピタルについて学びたい」という人の中には、もっとプラクティカルな実務経験を実践として学びたい、と考える人も多いように思う。

そうした人のニーズが非常に多いためか、MBA各校でも学生主体のVCなるものが、どこの学校でもあるように思う。コーネルMBAでは、Big Red Ventures というCornellの学生主体のVCがあるほか、Rough Draft VenturesDorm Room Fund などの他大学との共同運営のVCで活動している学生もいる。

女性向けのVCという意味では、Amplifyher Ventures Investor Fellows Program といったMBA学生限定のプログラムなども。その他、VCではないものの、InSITE Fellowという学生主体のスタートアップ支援団体に参加している人もいる。

※選考時期などは毎年変わるため、入学後にチェックする必要があります。

 

こうした「MBAで学べるプラクティカルな機会」については、実際に入学してみると、学外でも本当に様々なオポチュニティがある。

学外でも本当にいろいろな機会があるため、「xx大学MBAに進学して、VCについて学ぶ」という発想は、ベンチャーキャピタルの実践を学ぶという意味においては、実はそれほど意味がないかもとも思う。

特にニューヨークなど大都市においては、他大学との共同プログラムや、民間企業によるプログラムも充実している。

 

コーネルMBAで学ぶベンチャーキャピタルについては、US MBAで学ぶスタートアップ や、ベンチャーキャピタリストのゲストスピーカーの記事などで、過去記事にもまとめています。ご興味のある方はご参照ください。