休日

遠くへ行くことを、自分に許した。

 

それは、もっと高い目標を、遠くの世界を目指すことを自分に許可した。そんな意味合いで、私にとっては大学院を卒業した今のタイミングが、やっとスタート地点に立てたようなものだった。

 

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3年前の今頃、私はまだロンドンで働いていた。今振り返ると、ロンドンの現地企業でとても贅沢なポジションを与えられていた。

仕事でロンドンに行けるチャンス、それも現地企業で本当にグローバルな環境を体験できる環境も、若いころに留学の機会もなかった私にとっては、今思えば本当に贅沢な環境だった。日本支社にいる同僚からも、多くの人から羨まれる環境であった。

そんな贅沢なポジションを、それも自分の努力で時間をかけてやっと手に入れた環境・チャンスを、「手放す」決断をしてでも、次のステージに進みたいという衝動、あの時の決断を思い出す。

 

私は、自分で会社を立ち上げたいとずっと思い描いていた。けれども、3年前にロンドンで働いていた当時の私には、スキル・経験が至らないばかりでなく、ビザの状況的にも難しかった。

それから、MBAという選択肢を思いついて、実現するまでに大分時間がかかってしまった気がする。

 

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コーネルのコミュニティはとても暖かく、米国の現地コミュニティに入り込むきっかけとしては、今思えば最適だった。

「MBAなしでも米国で成功している日本人はいるよ」と、MBAを批判して反論する人がいるのも事実。でも、MBAなしであったら、5年10年とかかるであろう現地でのネットワーク構築を、短期間で可能にしてくれるのがMBAだった。

MBAが正しい決断であったのか、コーネルが最善の選択であったのかも今となっては分からない。それに私は、いつも最短ルートではなく、悩みに悩んで、遠回りばかりしてしていた。

 

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3年前、ロンドンで実現できなかった、若かった頃の自分の夢を、今度はニューヨークで実現しようと決断し、重い腰を上げて一歩を踏み出した。

そんな「決断」を、今この時間だけは噛み締めて、ゆっくり前に進めるようにしようと思った。

 

※今日、アッパーイーストサイドはお祭りで、多くのマーケットで賑わっていた(写真)。