MBAからのスタートアップ就職の現実(1)

MBAからのスタートアップ就職の現実について、綴ってみたい。

 

私は今、ニューヨークを拠点に複数のスタートアップと仕事をしている。要は、米国内の現地のスタートアップと契約を結び、報酬面の交渉含め、プロジェクト毎に全て自分で取引を行っている。

ちなみにここで言うスタートアップというのは、投資ラウンドで言うとシード~シリーズBくらいの取引先が多い。業界は拘っている訳ではないものの、テックスタートアップが中心となっている。

そこで一体どのような仕事をしているかというと、「日本市場への本格的な展開はまだ先で、今は先行投資として日本向けのマーケティングを開始している」といった状況の会社を対象に、日本向けのマーケコンサルを行うことが多い。

※一応補足すると、ユニコーンレベルの企業になると、日本法人として既に大人数の社員を抱えていたり、東京拠点で正社員を募集しているケースが多い。だから意図的に会社規模のターゲットをこのように選定している。

 

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しかしながら・・・自分で選んできた仕事とはいえ、一番精神的に厳しいなと感じるのは、クライアントがなかなか自分の実力やサービスの価値を理解してくれないケースも多々あるということ。

というのも、私が今付き合っているクライアントの多くは、「今回が初めての日本市場展開で、今まで日本人のスタッフを抱えたことがない・日本人と一緒に仕事をしたことがない」というケースも多々ある。

そこでどのような問題が発生するかというと、クライアントが、「ネイティブ日本人の専門スキルのある人材で、ニューヨークのネイティブアメリカ人と対等に英語でコミュニケーションを取れる人材」の希少価値を全然解かっていないケースが往々にしてあることです。

電話口にニューヨーカーの早口英語でまくし立てられ、対等に反論できている私の英語力は、日本人としては結構高い方だと思うのだけれど、彼らにとっては英語力など「当然のスキル」であるため、評価されるポイントとならない。

生まれ育ちが米国の白人の彼らには、私の努力をまるで解かって貰えない・・・

かといって、日本語が解らない彼らにとっては、「私のネイティブレベルの日本語力や日本語の文章力を評価して欲しい」などと言っても通じない訳だし。

だから毎回の交渉が、時に大変骨の折れる作業であった。

 

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とはいえ、仕事の契約がとれるというのは、まだかなりマシな状況であると認識している。

この点は、MBAの効果(米国内の名門校の学位)が大きかったと思う。もし、MBAなしで日本から直でやって来て米国で起業したところで、個人で勝負してクライアント獲得まで漕ぎつけるのが、もっとずっと大変だったろう・・・

 

兎にも角にも、会社員という立場が、いかに楽であったかを痛感させられる、そんなMBA卒業後の三か月間だった。

要は、何事も経験を通じてしか学べない・・・

(次回へ続きます。次回はMBAからの日本国内のスタートアップ就職について。)

 

※※お知らせ※※

9月14日にCornell、Darden、Haas、Rossの4校で合同説明会を実施します(東京開催)。私は現在スケジュール調整中で参加できるかまだ分からないのですが、これからMBA受験をご検討される方は是非ご参加ください。

Cornell, Darden, Haas, Ross合同説明会 9/14(土)開催
※海外MBAドットコムさんにて告知頂いています。