Raise Awareness

私がRaise Awarenessという概念を知ったのは、4年前。ロンドンで働いている時だった。

 

Raise Awarenessというのは、マイノリティについての啓蒙活動、理解を促進する活動をさす言葉で、たとえばLGBTの例が一般的には一番知られているのではないかと思う。

ロンドンにいた時、私と同じ病気を患う人たちが、Raise Awarenessと掲げて啓蒙活動を行っているのを知った時、とても衝撃だった。

 

私は子どもの頃から人より体が不自由だったけれども、一般的には知名度が高くない病気だったし、自分から積極的に病気のことを他人に話すことを、決してしてこなかった。

日本人的な価値観で、「苦労というものは、ひっそり隠れてするもの」という意識があったし、何より周りの人たちから、「障がいのある人」と認識されることで、特別扱いされるのが怖かったのだと思う。

 

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アメリカ人のスポーツ選手で、私と同じ病気で手術を経験した人がいる。

ある日彼女のインタビュー記事で、「幼少からの難病を乗り越え、世界大会で優勝!」のような記事を見て、素晴らしいなと思った。(ちなみに補足すると、生死にかかわるような難病ではない。)

その記事には、彼女が日々どのようなリハビリに励んできたのか、手術後のトレーニングなどが赤裸々に綴られていた。そんな堂々とした彼女の生き方に、どうにも言葉にできない衝撃を受けた。

 

別のアメリカ人女優(米国内では有名らしい)も、私と同じ手術を受けていた人がいて、インタビュー記事で病気の経験について赤裸々に語っていた。

彼女は、あえて手術痕の見える、露出の大きなドレスを公の場で着ていて、「同じ病気で悩む人たちの励みになれば」といった事を語っていた。

 

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Raise Awareness という言葉を聞くたびに、どのようにして、もっと強い自分を表に打ち出せるのだろうと思う。

 

病気の経験を公の場で話すことは、私にとっては弱い部分を曝け出すことだった。

けれどもそれによって、アメリカ人のスポーツ選手や女優のように、強い意志を持って生きてきたのだということを、堂々と語っている人たちがいる。

 

強い意志を持つこと、周囲に自分の生き方を上手く伝えることって、どう工夫したら良いのだろうとずっと考えてきた。Raise Awarenessって声を大にして言える人たちのように、もっと強い生き方がしてみたい。