MBAの就職活動に見られる格差問題

MBA卒業後の就職活動について、これから活動する人向け、あるいは転職を検討する人向けに情報発信をしていきたいと思います。

 

MBA卒業後、何となくコンサルティングファーム等に就職をして、いわゆる「平均的なMBAキャリア」を歩むよりも、よりユニークなキャリアを歩みたいと内心思っている人は、決して少なくはないと思う。

一方で、その「ユニークなキャリア」を歩むための切符をどのように手に入れたら良いのか、如何にしてオポチュニティ(それも、MBAの投資に見合った給与水準で)を掴めば良いかに悩む人が多い印象を受けている。

自分でオポチュニティを見つけようとする努力には手間暇かかるし、億劫になり、結局「平均的なMBAキャリア」へ流れてしまう人も多い気がする。

 

今回は、MBAの就職活動において特に気をつけたい格差問題について、論じます。

 

1.ジェンダー格差

特に女性が気をつけたいのは、ジェンダーによる給与格差・評価格差。

私がMBA卒業後の就職活動(東京)で日系大手企業の選考でオファーを頂いた時、提示された条件(給与・ジョブグレード)が想定していたよりも低いのでは?と思う事態があった。

その時点で、そのオファーを受諾する意思は既になかったものの、念の為、現役社員の知人から情報収集をすることにした。大学を卒業してから10年間一度も連絡を取っていなかった男友達、転職してから8年間一度も連絡していなかった古巣の先輩、などを当たってリンクトインやフェイスブックから連絡した。

ご無沙汰している友人達に連絡し、他人の給与レンジやジョブグレードについて聞きまわるなんて、なんて図々しい言動なのだろうかと思う。けれど、女性はそのくらいしてよいと思う。丁重に、そして真摯に依頼をすれば、協力してくれる人は意外に多い。

 

その結果、私が頂いたオファーは、同世代の男性よりも下のレベルのグレードのオファーであったと判明する。MBAはもはや一切評価されていなかったし、ジョブグレードを下げられた理由は、おそらく女性だから。(詳しく聞いたところ、女性の管理職が全くいない部門で、既存の女性社員のレベルに合わせてオファーを出したのだろうとのことだった。)

このように情報収集をしっかり行うことで、即断即決でオファー辞退を決断できるのは、大きい。

 

MBA在宅中にWomen In Leadershipのような授業があって、当時、教授から「女性はとにかく、男性のPeer Networkを作ることが重要」と口煩く言われていた。その言葉の意味が、経験をもって腑に落ちる体験であった。

 

しかし、入社する会社の選択を一歩間違えるだけで、今の時代でもなお「女性だから」という理由で評価を大きく下げられることがある。

他人を批判する意図ではないけれど、新卒でうっかりそのような日系大手に入社してしまい、昇進のチャンスなど得られないまま30代を迎える女性も、一定数いるように思う。そして、性差別を受けていること自体、本人たちは気が付かずに大企業のぬるま湯に浸かっていたりする・・・

日本社会って、おぞましい。

 

2.本社採用 vs. 現地採用格差

外資スタートアップ(特に、グローバルで数百人規模までのフェーズの会社)にありがちなのは、同程度のランクの学校でMBAを取得したとしても、本社採用の人に対し、現地採用の人の方がジョブグレード・タイトルが下になってしまうという事態である。

外資スタートアップと一口に言っても、グローバルで数千人規模の会社になると、人事評価制度がある程度統一されており、MBAとして高い評価をしてくれる会社は意外に多い。問題は、それ以前のフェーズのスタートアップを検討する時である。

 

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私が転職活動中にオファーを受けた一社は、コロナ禍においても事業成長を遂げているUSのテクノロジースタートアップの日本支社ポジションだった。

待遇面では、MBA卒の東京勤務の人が最低限の目安にする金額(年収1200万円くらい?)を上回る金額ではあったし、悪くはないかなと思った。

 

しかしながら、オファーを頂いた後でリンクトインからUS本社勤務の社員の人へコンタクトし、情報収集をする中、US本社採用でのMBA基準より、ジョブグレードが2つほど下のレベルでの採用であったことが判明する。

そこで、オファー内容についてジョブグレードを上げて貰えるように交渉を試みるも、失敗。ジョブグレードを上げて貰えない理由は、「今回のオファーでグレードを上げてしまうと、既存社員(おそらく私と同年代で、下のレベルのジョブグレードで入社している人)との間に不平等感が生じてしまうため、無理」というものであった。

その後、2日間くらいかけて悩み、そのオファーを断る決断をした。

US本社採用の人との不平等感があるのが嫌というのもあったが、交渉時に「既存社員との不平等感が生じてしまうため、無理」と言われたことから、東京支社は日本人的な横並び志向の強いカルチャーであると推測。これは自分には合わないと感じたことが最大の理由だった。

 

こうした情報取集は、MBA卒の社員で自分と近い経験のキャリアの人を探してコンタクトをとった。リンクトインに記載している大学の卒業年度などを参考にしてメッセージを送信した。丁重な文面を作成して送信したところ、感覚値で返信率は95%くらいであった。

 

ちなみに、そろそろブログタイトルを変更するべきか検討中。。

このブログはもはやMBA留学ブログですらないし、今後はどこの学校出身かなど問わず、同じような境遇でこれから悩む方々へ向け、参考になる情報発信をしていきたいと考えています。