「手放す」決断をする時

今日は、退職の決断をする時の考え方をご紹介したいと思います。

 

日本人の友人たちと話していて、ありがちな傾向としては、「とりあえず2~3年は一つの会社で頑張ってから転職するべき」という考え方をする人がとても多いということ。

そのため、合わない環境でストレスを抱えながらも、無理をして粘ろうとする人が多い。

私は前職を数か月で辞めてしまったいて、その理由は「新しい分野に飛び込もうと決めたから」だった。でも、そんな私の決断の経緯を友人たちに話すと、「転職先を決めずに先に退職の決断をするなんて、すごい勇気あるね!」とか言われることがある。

 

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マックス・ギュンターの「ツキ」の科学 運をコントロールする技術 という本では、人生において運をコントロールするための方法が描かれている。その方法の一つは、「ラチェット効果をはたらかせる」というもの。

それは即ち、自分の決断が間違っていた・ベストな選択ではなかった(より良い選択がある)と悟った時は、過去に投資した労力・時間にかかわらず、潔く「捨てる」決断をすることが重要だという考え方である。

リチャード・ワイズマン博士の The Luck Factor: The Scientific Study of the Lucky Mind (English Edition) という本でもまさに同じことが説かれていて、人生において運の良い人は、万が一不運に境遇した時であっても、今ある選択肢を「見限る」決断して状況を好転させることができる、と描かれている。

 


ここで問題なのは、多くの人にとって、過去の自分の決断が間違ったものであったと自分で認めることが難しい、ということ。たとえば、こんなに早く辞めてしまって、周りから笑われたら恥ずかしいとか、会社の自社株を購入しているのだし、ここで辞めるのは勿体ないとか。

つまらない見栄やプライドが先行してしまい、決断を先送りにしてしまうことで、より大きなチャンスを逃してしまう人は多い。

 

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私の大好きなハイディ・グラント先生も、やってのける という本で、一度設定した目標計画に対し、固執する必要は全くないと説いている。

要は、目標を達成するにあたりリスク・代償は必ず伴う。当初の計画に反して、想定していたより代償が大きすぎる事態は往々にして生じる。そんな時、「当初の目標に固執せず、目標を潔く諦める」ことが重要になるという。

そして、新しい目標設定を行うことが長期的に人生を好転することに繋がるという。

 

 

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ショーン・エイカーの 潜在能力を最高に引き出す法: ビッグ・ポテンシャル 人を成功させ、自分の利益も最大にする5つの種 は、私がもう何度も読み返している本の一つ。

ショーンが主張するのは、「時には、潔くやめる人間が勝つ」ということ。

一つの目標にあまりに長く固執すると、他のことが達成できなくなることがあるし、「毎朝目が覚めて、今の仕事の将来は自分が志す目標と食い違っていると感じるのであれば、あなたに必要なのは休暇ではなく別の道だ」と彼は言っている。

 

 

ショーン・エイカーの何が素晴らしいって、彼の本は内容に無駄がない。他の人の付け焼刃でページ数を稼いでいる部分が一切なく、全ての章の内容が濃いから、何度も読み返している。

 

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以上、私が決断に悩んだ時に参考にした考え方でした。

ちなみに「短期間で離職してしまったら、次の転職で不利になるのではないか」と心配する人が結構いるように思う。私の経験値から答えると、全く問題ありません。退職理由をきちんと話せれば大丈夫です。

また、面接で退職理由とか在職期間などの細かな点を気にする会社には、そもそも入社する必要もないのでは? と思ったりします。

 

転職活動のコツとか考え方とかも、余裕のある時にまとてみたいと思います。