Dot. Battersea

MBA留学を経て、30代からのライフシフトを画策する過程を綴っていくブログ。女性のキャリアに役立つ情報発信。

Category: キャリア

20年先を考える

2020-07-192020-07-19キャリアNo Comments

ウォールストリートジャーナルの記事より。

Do You Dare Switch Jobs in the Coronavirus Economy?

One evening, as I was cleaning up the kids’ dinner and wrangling with the decision, a longtime mentor called me.

“Don’t think about this as the next six months,” she said, urging me to explain my personal situation to my would-be new boss. “This could be the next 20 years of your career.”

 

要は、仕事や転職活動について、目先の6か月間くらいのスパンではなく、20年先を見据えて決断しなさい、といったアドバイス。

ウォールストリートジャーナルのどこが良いかって、働き方やキャリアについて考えさせられるコラム・記事が充実していること。時々良記事に出会うと、これを読むために月額10ドル課金していて良かったなぁ・・・と思います。

 

ウォールストリートジャーナルのニュースレターも結構気に入っていて、Women In というテーマのメールを購読しています。

 

日本語のメディアで女性のキャリアについて語られているものは、どれも “家庭と仕事の両立” だけが女性のテーマであるかのように語られている気がする。本当はもっと多様な生き方があっていいはずなのに、すごく短絡的な気がする。

 

日頃から有益な情報を選んで、上手く情報収集・読書をしていくことが、視野を広げるコツだなと思います。

キャリア

ブログタイトル変更のお知らせ

2020-07-182020-07-18キャリアNo Comments

今更ですが、「コーネルMBA留学ブログ」改め、ブログタイトルを変更致しました。

 

思えば、昨年MBAを卒業してからというもの、コーネルMBAの話題なんて殆ど書いていなかったのに、何となく惰性でブログタイトルを変更せずに過ごしていました。(カッコいいブログタイトルが思いつかなかった、というのもあります。)

 

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ブログを書くことの何が良いかと言うと、私の発信する情報を見たい人だけに、ダイレクトに届けられること。
 
たとえばこれが、フェイスブックで長文の投稿をしている人がいたら、余程その内容に興味がない限り、「鬱陶しいな」と思って、すぐにアンフォローしちゃいますよね。私はします。笑
 
これからは、MBA卒業後にどのようなライフシフトを遂げていくのか、少しずつ過程を綴っていきます。
 
 
**
最近つくづく思うのが、30代の人向けのライフシフトに関する情報って本当に少ない。特に女性に向けてのキャリアアドバイスなど、日本語の記事や文献では殆ど見当たらない。
 
一方、私たちの社会人人生の寿命は明らかに伸びていて、選択肢が大きく広がっている。
 
ちょうど今日、MBA他校の友人と話していて、ふと「最近は30代半ばで未経験でコンサルティングファームに転職する人も、本当に増えたよね。だって人生100年時代だもんね」という話をしていた。
 
目先の数か月とかの損得で物事を語るのではなく、もっと長期的な視点を持ち、大胆にリスクを取るような決断を、私もしていきたいと思いました。
 
 
最近このようなことを考えていて、今後もゆるくブログを綴っていきたいと思います。
 
ゆるくお付き合い頂けると嬉しいです。
キャリア

「手放す」決断をする時

2020-07-132020-07-14キャリアNo Comments

今日は、退職の決断をする時の考え方をご紹介したいと思います。

 

日本人の友人たちと話していて、ありがちな傾向としては、「とりあえず2~3年は一つの会社で頑張ってから転職するべき」という考え方をする人がとても多いということ。

そのため、合わない環境でストレスを抱えながらも、無理をして粘ろうとする人が多い。

私は前職を数か月で辞めてしまったいて、その理由は「新しい分野に飛び込もうと決めたから」だった。でも、そんな私の決断の経緯を友人たちに話すと、「転職先を決めずに先に退職の決断をするなんて、すごい勇気あるね!」とか言われることがある。

 

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マックス・ギュンターの「ツキ」の科学 運をコントロールする技術 という本では、人生において運をコントロールするための方法が描かれている。その方法の一つは、「ラチェット効果をはたらかせる」というもの。

それは即ち、自分の決断が間違っていた・ベストな選択ではなかった(より良い選択がある)と悟った時は、過去に投資した労力・時間にかかわらず、潔く「捨てる」決断をすることが重要だという考え方である。

リチャード・ワイズマン博士の The Luck Factor: The Scientific Study of the Lucky Mind (English Edition) という本でもまさに同じことが説かれていて、人生において運の良い人は、万が一不運に境遇した時であっても、今ある選択肢を「見限る」決断して状況を好転させることができる、と描かれている。

 


ここで問題なのは、多くの人にとって、過去の自分の決断が間違ったものであったと自分で認めることが難しい、ということ。たとえば、こんなに早く辞めてしまって、周りから笑われたら恥ずかしいとか、会社の自社株を購入しているのだし、ここで辞めるのは勿体ないとか。

つまらない見栄やプライドが先行してしまい、決断を先送りにしてしまうことで、より大きなチャンスを逃してしまう人は多い。

 

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私の大好きなハイディ・グラント先生も、やってのける という本で、一度設定した目標計画に対し、固執する必要は全くないと説いている。

要は、目標を達成するにあたりリスク・代償は必ず伴う。当初の計画に反して、想定していたより代償が大きすぎる事態は往々にして生じる。そんな時、「当初の目標に固執せず、目標を潔く諦める」ことが重要になるという。

そして、新しい目標設定を行うことが長期的に人生を好転することに繋がるという。

 

 

***

ショーン・エイカーの 潜在能力を最高に引き出す法: ビッグ・ポテンシャル 人を成功させ、自分の利益も最大にする5つの種 は、私がもう何度も読み返している本の一つ。

ショーンが主張するのは、「時には、潔くやめる人間が勝つ」ということ。

一つの目標にあまりに長く固執すると、他のことが達成できなくなることがあるし、「毎朝目が覚めて、今の仕事の将来は自分が志す目標と食い違っていると感じるのであれば、あなたに必要なのは休暇ではなく別の道だ」と彼は言っている。

 

 

ショーン・エイカーの何が素晴らしいって、彼の本は内容に無駄がない。他の人の付け焼刃でページ数を稼いでいる部分が一切なく、全ての章の内容が濃いから、何度も読み返している。

 

****

以上、私が決断に悩んだ時に参考にした考え方でした。

ちなみに「短期間で離職してしまったら、次の転職で不利になるのではないか」と心配する人が結構いるように思う。私の経験値から答えると、全く問題ありません。退職理由をきちんと話せれば大丈夫です。

また、面接で退職理由とか在職期間などの細かな点を気にする会社には、そもそも入社する必要もないのでは? と思ったりします。

 

転職活動のコツとか考え方とかも、余裕のある時にまとてみたいと思います。

キャリア読書

MBAからのライフシフト

2020-07-122020-07-12MBA留学, キャリアNo Comments
転職の合間の期間、平日は毎日ランチで友人たちに会いに行っていた。
 
今までのキャリアを振り返って幸運だったなと思うのは、私は年上の友人・先輩にとても恵まれていた。
 
最初の日系IT企業のほか、海外勤務時の大学の同窓会組織でお世話になった先輩など、日本に帰ってきてもなお、MBAや海外で挑戦してきた友人が沢山いるのは有難いことだと思う。
 
そして今でも付き合いのある方々はみんな、リスクを厭わずに新しい分野に飛び込む決断をしていて、普通のMBA卒の女性ではない人が多い。行動力のある人が好きだし相性がいいんだ、きっと。
 
 
*
以下、備忘録。
 
「前職から日系スタートアップへの転職で、給与は半額になったけれど、それでも全く違う分野に挑戦したかった。」
by スタンフォードMBA先輩
 
 
リスクを取ることって、多分こういうことだと思うんだ。転職先の決断に悩んでいた時、彼女の言葉でふっと目が醒めた気がした。
 
日系スタートアップは最近でこそ給与水準が上がってきたとはいえ、外資系企業などに比べるとまだまだ同水準とは言い難いのが現実。スタートアップへの転職時に「執行役員」とか「取締役」のような肩書付の場合でも、前職から大きく下げて転職しているという人は多い。
 
彼女は香港勤務時の大学同窓会の先輩で、思えばもう10年近くお世話になっている。昨年、もう何年も管理職を努めた大企業を退職されて、今では全く違う分野のスタートアップでご活躍されている。
 
彼女のキャリアの決断は傍から見たら、「だってあの人はスタンフォードMBAだから特別」のような見方をする人もいるかもしれない。けれども、本質はそうではない。
 
傍から見たら、決して見えないリスクの取り方、人生の優先順位の付け方を、思い描く人生を生きている人たちは、皆どこかで大胆に決断している。加えて、自分のキャリア・経歴が高く評価される居場所を探す努力をし続けることも重要である。
 
MBAだからこそ、MBAというプライド(特に給与面)を「手放す」決断が必要な時がある。
 
 
**
以下、備忘録その2。
 
「会社員としての年収は1000万円で、副業収入が500万円。トータル1500万円をめざす働き方でいいと思う。」
by 欧州MBA友人
 
 
彼女は昔の同僚で、今は日系スタートアップで執行役員とか事業部長をしている。前職のテック大手から日系企業に移る時、大幅に給与ダウンして、転職後も悩んでいた時期があったらしい。
 
時を経て、今は上記のように考えが変わったとのこと。
 
確かに、会社員としての自分の年収で、必ずしも1500万円くらいは欲しいとか、同世代のMBA卒の人たちと同じくらい稼がなきゃいけないとか、そんな他人との比較をしていたら、疲れてしまう。
 
だから、「会社員としての自分の年収は1000万円くらいで良し。もっとお金が欲しければ、副業で稼ぐようにすればいい」という風に、考えがシフトしていったんだって。
 
お金に捉われず、純粋に自分のやりたい仕事を選ぶという基準も、きっと大切である。
 
 
***
以上、悩んでいた時の備忘録シリーズでした。「ライフシフト」の代償は、時に給与面だったり、傍からは見えないリスクを負うことが必要になる。
 
また気が向いた時に更新します。
MBA留学キャリア

スタートアップにおけるジェンダー格差

2020-07-092020-07-09キャリアNo Comments
近年、ベンチャーキャピタル関連の仕事をしている友人たちから、「日本国内のスタートアップでは、この数年で給与水準が大きく上がっている」といった話を聴くことがある。
 
確かに、以前に比べて日本のスタートアップ界隈では労働環境が改善されている印象を受けており、最近では在宅勤務などの働き方のフレキシビリティをアピールする企業も増えている。それに伴い、女性の雇用機会もかつてに比べれば、大きく広がっているかの印象を受ける。
 
けれども、このような状況に落とし穴があることに、多くの人が気づいていない気がする。
 
 
 
*
私が日本に本帰国してから驚いたことの一つは、ジェンダー格差について論じられるイベント・機会が、日本では米国に比べて圧倒的に少ない(というか、殆どない)ということだった。
 
要は、経営陣や要職に就く人の割合は依然として男性が圧倒的多数を占めるし、誰もがそれを当たり前であるかのように受け入れているため、ジェンダー格差について議論がなされていない。
 
働き方のフレキシビリティを謳っている企業や、社員の女性比率が高いことをアピールしている企業も、いざ蓋を開けてみると、男女間での給与格差には大きな開きがあるのが現状であったり、アシスタント職の人数で女性比率を引き上げているだけの企業(要職に就いているのは殆ど男性)という事例も多数ある。
 
 
*
どうしてもっと、男女間の給与格差是正について異を唱える人が少ないのだろうと思う。
 
たとえば、米国の事例ではUberの元社員・Susan Fowler(スーザン・ファウラー)氏が当時25歳にして、ブログでUberの男女格差の現状について、内部告発したことで有名だ。
(そして、この事件以降、Uberでは国籍・年齢・ジェンダーの多様性が重視されるようになったことも有名である。)
 
私が思うのは、日本人女性は自己評価が低すぎる人が多いのではないか、ということ。たとえば、給与額が同職に就く男性社員よりも低いものであるとしても、「私は育児・家庭と両立させてもらっているから、雇用機会を頂けるだけで有難いこと。だって、親世代の時は女性の雇用機会がそもそもなかったのだから。」
 
という風に、低すぎる自己評価をもってして、現状を打破しようとしない人が多いのではないかと思っている。
 
 
それは、アダムグラントが著書・ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代において、低所得者層にいる人々が、「努力によって格差を是正できることはない」という固定観念を抱いている人が多い傾向にある(だから、結局のところ努力をせずに低所得者層に留まる人が多い)と調査結果を明らかにしたことに似ている。
 
 
また、日本人女性の場合、給与額について他人に聞くことに遠慮してしまい、男性のPeer Networkを求めて情報収集を行う、という姿勢が殆どないような気がする。だから、格差社会の中で自身が大きな被害を被っているにも関わらず、その事実にすら気が付く人がいない、というのが現状なのではないか。。
 
 
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日本人の女性リーダーを育てていく活動を、今後長期間にかけて取り組んでいきたい活動の一つとして考えている。
 
 

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About me

Ayumi Suzuki

MBA @Cornell Tech→テクノロジー業界の片隅で細々と生きています。日本国内の#MeTooムーブメントを仕掛けること、30代女性のキャリアについて情報発信することを目標にしています。詳細プロフィールはこちらへ。

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