Dot. Battersea

MBA留学を経て、30代からのライフシフトを画策する過程を綴っていくブログ。女性のキャリアに役立つ情報発信。

Tag: 読書

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

2020-10-282020-10-28読書20 Comments

先日ご紹介したエリン・マイヤーの新著。

日本語版・NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版) が書店に並んでいるのを見つけ、購入してみました。

 

 

前作の異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 が日本でも大きく話題になったエリン・マイヤーですが、残念ながら今回は、前回に比べると日本国内での注目度はあまり高くないようです。

理由としては、やはりNetflixをテーマに扱う本だから、というのが挙げられます。

日本でも有名になったNetflixですが、ストリーミングTVというサービス自体が、フェイスブックのような国民的なプラットフォーム(あるいはインフラ)とはまだまだ言い難い、というのが背景にあるでしょう。

これは、日本のテレビ産業のビジネスモデルを考慮すると仕方ありません。

 

*

この類のスタートアップ経営論の本を読み、いつも思うのは、「こういうマネジメントスタイルが理想的なのは分かる、けれども日本のカルチャーには合っていない」というものが多いこと。

たとえば、情報のトランスペアレンシーとか、ダイレクトなフィードバック制度とか、そもそもインダイレクトな日本のカルチャーには向かないものが多かったりする。

けれども、この本の面白いところは、日本・シンガポール(APACのHQ)・US本社それぞれの立場から、文化的なコンテキストを交えて事例が解説されているところ。

シンガポール人のコミュニケーションスタイルは、日本人から見るとダイレクト過ぎる一方、USから見ると曖昧であると印象を与えてしまう。それだけ日本が特異なカルチャーであるということ、、

 

**

起業時代も含めて、数多くのUSスタートアップを仕事をしてきたけれど、Netflixのように、US本社のマネジメント上層部が、日本のカルチャーについてここまで熟知しているケースは少ない。

むしろ、日本のカルチャーについて無知であるばかりに、そして日本支社のスタッフ側も対等に議論できるだけの英語力やコミュニケーションスキルが至らないばかりに、早々に日本市場撤退を決断してしまう企業も多い。

仕事上、日本人として、USや欧州・アジアのAPAC拠点と仕事をする過程で、どのように働きかけるのが良いかと考える機会が今まで多かったものの、常々思うことがあって、

それは、本社のマネジメント上層部の日本カルチャーへの無知について、そこを批判するのではなく、日本支社にいる立場の人間も、もっと勉強しなくてはいけない、ということ。

 

日本人のカルチャーを客観的に捉えるスキル、そしてそれをUS本社と対等に議論して伝えていくスキル。そういったものを身に付けている日本人は、本当にごく少数であると思います。

「子どもの頃に海外に住んでいた」とか「学部時代だけ留学していた(社会人以降はずっと日本)」という人は多くても、そのような人たちが、本当の意味でグローバルなコミュニケーションスキルを備えているかと言うと、決してそうではありません。

 

これから日本人マネジメントとして、どのようなスキルを身に付けていくべきか、考え改める本でした。

 

***

原著と翻訳版、両方購入してみましたが、翻訳版も十分に読みやすくてお薦めです。

読書

私の好きなスコット・ギャロウェイ

2020-10-27読書5 Comments

以前もこのブログで紹介したことのある、スコット・ギャロウェイさんについてです。

彼の著書は、the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 などが挙げられますが、彼の何が凄いかって、キャリアアドバイスが本当に素晴らしい点です。

 

今、改めて彼の本を読み返しています。

 

*

たとえば、「あなたのスキルを高く評価してくれるところへ行く」といったアドバイス。

より具体的に言うと、「あなたのスキル(職種)を高く評価してくれ、昇進しやすい業界・組織を選びなさい」といったこと。

たとえば、グーグルならエンジニア。しかし、ダイレクトコンシューマー向けのメーカーなら、ブランドマネージャー(エンジニアはメーカーでは出世できる職種ではない)。GAFAをテーマに扱う本の中で逆説的かもしれないものの、スコットさんは、皆がみんな、大企業に就職するのがいいですよとは、決して言っていない。

むしろ、殺虫剤とか地方の鉄鋼業とか、一見誰もやりたがらない分野で活躍する方が、大きく成功し易いというのがスコットさんの主張である。

(とはいえ、彼の主張について理解することは出来ても、「それなら自分は殺虫剤の分野で仕事をしてみよう!」と割り切って決断できる人は少ないですよね。)

 

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元々、マーケティングのバックグラウンドであった私は、最近、ダイレクトコンシューマー領域への転身を決めたところだった。

昨年、私がMBAを卒業してから転職した1社目の会社は、BtoBのテクノロジー企業(の日本法人)であった。結果的には、US本社がどんなに成長企業であろうと、BtoB企業の日本法人へ就職したのは、失敗であった。

マーケターが昇進しやすい組織・業界を選ぶべきだった、というのが最大の反省であり、失敗だった。

BtoBプロダクトを扱う外資系企業の日本法人では、やはり営業が中心の組織のため、どんなに頑張ってもマーケターは補佐的な役割にしかならない。

また、外資系企業の「日本法人」へ就職するには、アメリカ人が執筆したビジネス書等では決して描かれていない、別の注意点があることも事実。機会があれば、別途注意点についてまとめてみたいと思う。

 

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以前、スコットさんの本を読んだときには、全く違う点が印象に残っていたのに、時間を置いて本を読み直すと、全く違う点が心に響いたりするので、不思議な気がして。。

どんなに本を読もうと、あるいは人から直接話を聴こうと、その時々において、その人にとって本当に必要な言葉しか、響かないようになっているのかもしれない、と常々思います。

キャリア読書

7つの習慣

2020-10-25読書55 Comments

 

少し時間ができたので、古典的書籍をひたすら読んでいます。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change ですが、以前読んだのは大学生くらいの頃。内容については、恥ずかしながら深く覚えていませんでした。

 

*
この本の中で一番好きなのは、「第1の習慣 主体的に生きる」の最初の方に描かれている、「関心の輪/影響の輪」についての話。

「関心の輪」というのは、その人自身でコントロールできないことをも含む関心事項。一方、「影響の輪」というのは、その人自身が影響を及ぼし得る領域。

主体的な人は、「影響の輪」により目を向けて、自身が影響を及ぼし得る事柄を優先させる。一方、世の中の多くの人は、自分の努力でコントロールできない領域の事柄に、気を取られてしまう。

社会はどうだとか、世間の目はこうだとか、周りの人たちはどうだとか、自分の努力で変えられない領域について思考を巡らせてしまう事が、私もある。特に余裕のない時。100%自分のことだけに集中するって、言うほど容易ではない。

 

**

時間管理のマトリックスで描かれている「緊急ではない重要事項」を優先させることも、改めて考え直してみると、結構難しい。

 

「7つの習慣」に描かれていることは、とてもシンプルなことなのに、実は実践することが難しいと気が付く。。。

 

***

余談ではありますが、故スティーブン・R・コヴィー博士は、ユタ州・ソルトレークシティ出身。短期間とはいえ、ソルトレークシティで働いていた身として、親近感を感じます。

読書

ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる

2020-10-242020-10-24料理, 読書No Comments

 

小竹貴子さんというクックパッド編集長の方が執筆された本で、ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになるという本。結論から言うと、めっちゃ気に入っています。

そもそも、私が料理を本格的にするようになったのは、二十代半ばで海外勤務をするようになってからだった。当時、勤務先が香港で、外食の中華料理の飽きてしまった頃、一念発起して料理の勉強をし始め、毎日自炊を始めたのでした。

 

*

とはいえ、専業主婦の方がインスタに投稿されている料理みたいな凝った料理は未だに作れません。それは、私の料理スキルが低い訳ではなくて、インスタ映えする写真スキルが至らないだけなのだと自分に言い聞かせていますが。

また、仕事の忙しい時期には100%自炊とはいかなかったのも事実。香港・ロンドン勤務時代は、M&S (マークス&スペンサー) のレトルトのスープにめちゃくちゃお世話になって常備していたし(温めるだけですぐに食べられるやつ、しかも健康的)。

米国留学時代にはホールフーズのサラダやお惣菜にもお世話になっていた。(低価格帯のスーパーのお惣菜よりかは、絶対に健康的だよね、と思って。。)

 

**

小竹貴子さんの本は、私のように「とりあえず料理の勉強も試験勉強と同じような感覚で、短期間で気合いで覚えてスキルを上げたい人」にぴったりではないかと思います。

たとえば、

「カレイの煮付けは、沸騰した中に入れると臭くならない」

「鮭の南蛮漬けは、二度揚げると汁につけてもカラっとする」

といった料理のコツって、なかなか自分一人では発明するのは難しいです。こういうちょっとしたコツを丸暗記できる内容で執筆してくださっており、小竹さんの本には大変感謝です。

 

料理本については、Kindleではなく紙の本を購入しています。

先日、近所のルミネに歩いていって本屋さんに立ち寄った時、「時短料理コーナー」の棚にこの本が並んでいました。

やっぱり私以外にも時短料理について学んでスキルを上げている人がいるのだなと思い(みんなが皆、最初から料理が得意という訳ではなく)、安心すると同時に嬉しくなりました。

料理読書

ストレングスファインダー

2020-10-24読書1 Comment

 

今更ですが、さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0という本を購入しました。

理由は、米ギャラップ社が開発・販売しているストレングスファインダー というテストを受けるため。新品の本を購入すると、テスト用のコードが付与されます。

ストレングスファインダーのテストは、Webテストで177個の質問に回答することで、34の資質から回答者の才能を導き出きだしますよ、というもの。今回初めてテストを受けました。

結果は、以下の通り。上から順に5つの資質。

 

  1. 最上志向
  2. 学習欲
  3. 収集心
  4. 個別化
  5. 未来志向

 

テストを受けたあと、本を読んだり、色々な方がYouTubeで紹介されている動画を観て、これらの資質について学んでみました。

 

「最上志向」(強みに注目し、優れたものを最高レベルに変えていく)や「学習欲」(勉強することが好き)は割と自覚していたものの、その他の資質はこれまで意識したこともなかった。

「収集心」というのは、私はデータや情報収集、分析などが好きらしい。確かに、データ分析系の仕事などは、すごく好きという訳でないものの、昔からエクセルやSQLを使う業務は得意であった。

「個別心」の強い人は、平均思考でカテゴライズされることを嫌うらしい(動画でコーチの人が言ってました)。確かに私は、「女性だから」とか「慶應だから」みたいなカテゴライズをされるのは鬱陶しくて大嫌いです。

「未来志向」については、意外だったかも。確かに私は、先々のことを日頃からよく考えるのですが、それって普通じゃないのかな。みんな、世の中の人たちは未来のことを考えていると思うけどな。。違うのかな?

 

*

テストを受けて5つの資質について理解した後、更に34の資質すべての順位について気になって、ギャラップ社のサイトから追加料金を課金し、更なる詳細レポートを入手しました。

結果は、以下の通り。

 

 

 

私の場合、上位10の資質が「戦略的思考力」に偏っていることが判明。

「適応性」「調和性」「包含」など、人間関係の構築にかかわる資質がいずれも30位台。そんなに人間関係を構築する能力が低かったなんて。「社交性」も30位になっているし、こんなこと自分でも気が付かずに過ごしていた。

確かに私は、「日本人ならではの根回し的なコミュニケーション」や政治的コミュニケーション、あとは「女性同士で皆で集まってランチ会や飲み会をしましょう」みたいな会社の集まりも昔からすごく苦手だった。

過去の教訓から学んだことは、仕事の環境としては「日本人的な上下関係や、根回し、不必要に周囲に同調することを強いられる環境」を極力選ばないようにする、ということ。

 

*

まずは上位10の資質について学んで、より強みを生かせるような生き方・働き方をしていきたいと思いました。

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Ayumi Suzuki

MBA @Cornell Tech→テクノロジー業界の片隅で細々と生きています。日本国内の#MeTooムーブメントを仕掛けること、30代女性のキャリアについて情報発信することを目標にしています。詳細プロフィールはこちらへ。

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